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「ノルウェーのライフスタイルとヴィンテージデザイン」

 

この12年間、私はヴィンテージデザインに関わってきていますが、ノルウェーでは、ヴィンテージデザインに対する関心が急激に増えてきているのを感じています。ヴィンテージデザインが持つ、オリジナリティな質の高さや歴史的価値に、多くの人々が気づき始めました。これまでの大量消費財やチャーン店商品に対する反動で、最近、ノルウェーでは、手作り志向、本物志向に変わってきています。個人主義社会、つまり目立つことが重要である社会に暮らしている私たちは、家のインテリアにヴィンテージデザインを選ぶことによって、家の中を一気にパーソナルなものへと変えることができるのです。自宅の空間を美しく整えることは、単に必要だからということではなく、ライフスタイルの一部なのです。
ノルウェー人にとって、家は重要な要素です。快適な家作りに時間とエネルギーを費やします。長く暗い冬と関係があるかもしれません。1950年代に「スカンジナビアのデザイン」で製作された、明るく繊細かつ軽やかで実用的な家具は、シンプルなインテリアトレンドを作るスタイルとして、今、もう一度、見つめ直されています。
モダニズムは、今、復活しつつあります。新しいノルウェーデザインの中にも特別な形を見ることができますし、また、ヴィンテージデザインの再制作も始まっています。新しいノルウェーデザインは、古いデザインを映し出していると言うこともできるでしょう。
ノルウェージャンアイコンによって、フグレンが注目されることと同時に、ノルウェーのヴィンテージデザインが国内外に広まり、大陸を超えて、大きく成長しているヴィンテージデザイン市場において、重要なプレイヤーになることを切に願っています。

 

 

 

 

ペッペ・トルルセン

フグレン、オーナー兼マネージャー
ノルウェージャンアイコン、ヴィンテージ・デザイン責任者