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「ノルウェーのワークライフバランス」

OECD(経済協力開発機構)によると、日本人はノルウェー人より、年間300時間も多く働いているようです。8時間勤務だとして、大体40日近くも多く働いているのです(!)ノルウェー人は、年間平均して26日の休みを取ります。一般的に日本人は10日かそれ以下の休暇しか取らないでしょう。ギャラップ社の世界世論調査(2010年)による幸福度ランキングでは、ノルウェーは第3位、日本は81位…。ノルウェー人は、アウトドアライフを好み、釣り用のレジャーボートや休暇を過ごすための家をシェアしたり、所有したりしています。ボートと家の両方を持っている人も少なくありません。
ノルウェー人が優れたワークライフバランスを実践していることは有名です。しかし、あまり知られていないのですが、そして多くの方が驚かれるのですが、ノルウェーは世界でも最も生産性の高い国のひとつとしてランキングされているのです。どうしてそのようなことが可能なのでしょう? 矛盾を感じる人もいるかもしれません。
しかしながら、ワークライフバランスを実践しているから高い生産性が生み出されるのです。優れたワークライフバランスは、あなた個人にとって良いだけではなく、国にとっても、国の経済にとっても良い作用を及ぼします。個人個人の生産性があがるからです。ノルウェー人は会社に着いた時から、4時※に家に帰りたいと思い、自分の仕事に優先順位をつけスケジューリングします。大事な仕事に集中し、できるだけ効率よく素早く仕事をこなします。短い仕事時間と充分な休暇は、活力、やる気、創造性を高めます。これらは、高い生産性のために重要な要素です。

「バランスの取れてない人生なんて人生ではない」それがノルウェー人です。

 

 ※ノルウェーの一般的就業時間は、8時から4時で、30分の昼食休憩が含まれます。

 

 

トロンド ヴォーリー

EMC Quest社 社長、ライフスタイル スカンジナビア アカデミー 設立者